海の部屋Ⅱ

大地震から、
1週間がたちました。

昨日、仙台にいる私の友人から、
無事だと連絡がありました。

私の3月11日は、

学会のために来ていた母と、
ソウシロを連れて3人で
品川のエプソンアクアスタジアムへ。
その帰り道、
山手線内渋谷駅手前で、
地震にあいました。
瞬間、電車ストップ。

お菓子やおもちゃでなだめていたソウシロが、
どんどんぐずぐずわーわー言い始めました。
この間、お菓子をくれた人がいたり、
駅員さんがあやしてくれたり、
誰も、騒ぐソウシロに嫌な顔せずにいてくれました。
小さな子どもがいるということで、
優先して外に出られたのが、午後4時。
幸い、渋谷駅までは十数m歩くだけでした。
ベビーカーを持ってくれた人、
たぶんボランティアさんだったと思います。

これからどうしようかと母と悩み、
バス・タクシーを捜すためハチ公口へ。
しかし、どこもかしこも人人人。
もみくちゃにされて怖かったので、
しばらくデパート通路で休憩。
でも、ここにいてもどうしようもないと、
まずは、腹ごしらえ。
偶然にすぐに座れたうどん屋さんへ。
冷え切った体にうどんがおいしかった。
店員さんも親切でした。
そのうどん屋さんで、
メールと実家にいる妹からの電話で、
とみーと連絡が取れて、
五反田から歩いてきたとみーと合流。

デパートが閉店するとのことで、
外に出たのが午後8時。
実家から旅行会社さんにお願いして宿泊先を探すももみつからず、
歩くことを決意。
渋谷から代々木まで歩きました。
原宿あたりで、ベビーカーに乗ってるソウシロがうとうと寝始めました。
寒そうで、とても心配。
代々木で、
地下鉄大江戸線が運行したことを聞いて、飛び乗る。
中井か練馬かで悩み、選択肢の多そうな練馬で下車。
偶然、西武池袋線が運行し始め、しばらく待って乗車。
保谷駅下車。
ここからなら、なんとか歩けると思い、
歩き始めたら、
すぐ目の前でタクシーから人が降りるのをみて、
とみーが頼んで、載せてもらう。
そして、無事午後11時30分ごろ自宅に到着。

長い長い1日でした。
水族館で見たアシカもイルカも魚たちも忘れてしまいました。
こんなときに頼りになるのは、
人の心との触れ合いと、自分の体力なんだと実感。

それから一週間。
幸い、
計画停電には一度もあうことなく、
食べ物や水に困ることなく、
ソウシロも風邪ひくことなく、
今日を迎えています。
ほんとに幸せなことです。

1日も早く、
被災地にいる方々に、
穏やかな日常が来ますように。